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腰痛に電気治療④

 前々々回から低周波についてお話ししてきました。 

 

低周波には下記の3種類

 

EMS(神経筋電気刺激療法)

 

TENS(経皮的電気刺激療法)

 

MCR(マイクロカレント/微弱電流療法)

 

があり、前々々回はEMS、前々回、前回とTENSについてお話ししました。

 

MCR マイクロカレント

 

今回はMCR(マイクロカレント)についてお話ししていきます。

 

 

マイクロカレントは、最近では耳にする機会が多くなった方もいるかと思います。

 

主に美容方面でお聞きすることが増えたのではないかと思いますが、

 

マイクロカレント自体は結構前から使用をされていました。

 

 

そもそもマイクロカレントとは何ぞや?

 

というと

 

身体に超微弱電流を流すことによって

 

細胞の活性化を図る治療法です。

 

 

例えば、

 

 捻挫をしたとします。

 

その時に、靭帯、腱、筋肉、関節周辺の軟部組織などが損傷します。

 

その損傷した組織の細胞は細胞膜の内外でイオンバランスが崩れます。

 

その崩れた状態は時間と共に徐々に整ってはくるのですが、

 

その崩れたイオンバランスを体外からの電気刺激で整えることで

 

細胞の正常化を促し、代謝を促進し、細胞の修復を早める

 

といった効果を望めるのです。

 

簡単に言うと、怪我した箇所が早く治るということです。

 

 

マイクロカレントにはこういった効果があるので、

 

最近では美容面で顔の肌の活性化を目的として使われることが多くなってきています。

 

 

 

一方、腰痛治療に関していえば

 

それ程活躍する場が無いのが事実です。

 

損傷した組織に電流を流すことで治癒促進することは

 

腰であろうと何処であろうと変わらないのですが、

 

今まで散々腰痛の原因について話してきましたが、

 

腰痛の原因が損要した組織の「せい」であることが多くないということがあります。

 

また、

 

マイクロカレントが治癒促進効果のある治療法と言えど

 

劇的に治癒を促進させるわけではないので

 

腰痛治療に使うことのメリットがあまりないのです。

 

 

電気刺激自体はビリビリした電気治療特有の体感は無く、

 

治療中の感覚は「無」です。

 

なので電気刺激の苦手な人にも施行できるメリットはあります。

 

それくらいの刺激なので、

 

TENSの様な筋肉を動かしたり、血管を拡張させ

 

腰痛の緩和を狙うこともできません。

 

 

以上のことからマイクロカレントは腰痛治療には不適当かもしれませんが

 

腰痛の症状をきちんと見極め

 

マイクロカレントが適当と思われるときには

 

低周波治療の中でマイクロカレントを選択することが最善でしょう。

 

 

 

 

低周波治療の

 

EMS、TENS、MCR と、3種類の紹介をしてきましたが

 

いずれも

 

症状に合わせた仕様をしてあげることで

 

その効果を存分に発揮できる治療法です。

 

 

しかし、病院や接骨院などでは

 

医療従事者自身がその低周波治療の本質を知らないが為に

 

患者さんがその恩恵を受けることができないという現実もあります。

 

もし、医療機関で低周波治療を受けるのであれば、

 

しっかり知識のある医療従事者の居る機関を選ぶと良いでしょう。

 

 

 #56

 

 

 

 

腰痛

 

 

 

千葉県木更津市

 

はるえな整体院