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腰痛に電気治療③

 前々回から低周波についてお話ししてきました。 

 

低周波には下記の3種類

 

EMS(神経筋電気刺激療法)

 

TENS(経皮的電気刺激療法)

 

MCR(マイクロカレント/微弱電流療法)

 

があり、前々回はEMS、前回はTENSの一部についてお話ししました。

 

TENS

 

今回は前回のTENSについての続きで

 

 

私が思う理想的なTENSの使い方、除痛効果 を目的とした使い方のお話しをしていきます。

 

低周波治療をする上で 

 

腰痛もそうですが

 

骨折・打撲・捻挫などの痛みに対して

 

その効果を最大限に発揮する治療法と

 

私は思っています。

 

 

この除痛効果、読んで字のごとくですが

 

痛みを取り除く効果が得られるということです。

 

電気を上手く人体に流すことで痛みを取り除くことができるのです。

 

 

しかし、痛みの原因を解決するわけではないので

 

電気治療医効果が無くなれば

 

当たり前に再び痛みが出てきます。

 

 

こう書くと「じゃあ、いみないじゃん」と

 

思うかもしれませんが

 

例えば骨折をしていたとします。

 

痛みの原因はほぼほぼ骨が折れているからですよね?

 

その骨は癒合するのにどうしても時間が掛かります。

 

その間、出来るだけ痛みを鎮めたいときに

 

この低周波治療による除痛効果が威力を発揮してくれます。

 

 

病院や接骨院に行くと

 

当たり前のように低周波治療をさせられることがありますが

 

病院スタッフ自身がその除痛効果を知らないという事実があります。

 

「患者が来たらとりあえず電気流しておこう」

 

といった具合で全く理解していないスタッフがほとんどです。

 

実際に「この電気は何の効果があるの?」と質問をして

 

しっかりと答えられる医療従事者は1割もいないでしょう。

 

 

それはさておき

 

この除痛効果。

 

どうすればその効果を最大限に発揮できるのかと言うと

 

これも一長一短で

 

痛みを鎮める効果を大きくしたければ

 

電気刺激を強めに設定します。

 

また、

 

除痛効果をより長く持続させたければ

 

電気刺激は強くせず、出来るだけ長い時間電気を流します。

 

 

そうです。お気づきの方はもう分かったかと思います。

 

痛みを鎮める効果を最大限に発揮しながら、持続時間も長時間持たせることは

 

不可能に近いのです。

 

ましてや、病院などの治療は10分、長くても20分と設定されていますから

 

TENSの効果を最大限体感することはなかなか難しいという現実があります。

 

ですが、家庭用でTENS治療器を持っていれば好きなだけその恩恵を受けられますね。

 

現実的ではないかもしれませんが。

 

 

ちなみにこのTENSの除痛効果のメカニズムは

 

ゲートコントロールと呼ばれ

 

神経細胞に作用し

 

痛みの通り道を遮断するといったことを

 

電気刺激で行っています。

 

 

 

このように

 

電気刺激を上手に使うことで痛みと上手に付き合っていくことができるのです。

 

 #55

 

 

 

腰痛

 

 

 

千葉県木更津市

はるえな整体院